「音楽ではやっていけるわけない」と否定され続けた15年間
代表の大野木です。
いきなりタイトルがネガティブすぎて「コイツ大丈夫か」とか言われそうですが、中身はポジティブです。
ご安心を(笑)
15年間と言うのは高1からギターを始めてから、生計を立てれる年数までです。
そう、アホな僕は高校でバンドを組んでライブをやって、「もうバンドで売れる!」これしかないと思ってしまったのです。
そして、大学進学もせずにフリーターとなりバンド活動に精を出す日々でした。
高校生当時、ほとんどが進学を選ぶという感じでした。フリーターなんて学年に数人程度。でも就職氷河期(笑)
親にも高校の担任にも
「音楽ではやっていけるわけない」
と言われました。
とりあえず大学には行っておけと口を揃えて言われました。
親には安定している公務員にでもなっとけと言われたぐらいです。
もちろん、突っ走ってしまうアホな奴なので、ありがたいアドバイスも受け入れずでした。。。
今思えば、大学で楽しい楽しいキャンパスライフを送りたかったなと後悔しております(笑)
合コンにサークル、あぁ青春時代が、、、
キャンパスライフを楽しんでいる友達が羨ましくてしょうがなかったです。というか大学は勉強するところでもあるんですけどね。
高校の時に音楽やっていた友達もいつの間にか楽器を辞めていて、20代半ばで本気で音楽やっているのは自分だけだったという少し寂しい感じもしました。
よく考えたら、高校卒業してからは「音楽でやっていけるわけない」と言われ続けてたような気がします。
計画性も何も考えてない能天気で楽天家なワタクシなので、きっと心配されていたのか、呆れられていたのか。。。
いや、きっと呆れられていたほうだな(笑)
でも何故だか、できるわけないとか言われると反抗してしまうと言うか、ハングリー精神が芽生えてくるのです。
若さゆえの行動だったんでしょうか、素直に人の意見を取り入れることができませんでした。
高校卒業してから1年ほどフリーターをして、やっぱりちゃんと勉強した方がいいと思い、音楽専門学校に2年間行きました。
この時は何故だかちゃんと判断できました。今では専門学校に行っておいてよかったなと思います。
そして、専門学校在学中に運よくバンドが良い感じになり、ほんの少しだけ売れました。
インディーズながらアルバムを3枚リリース、全国ツアーも回ってとてもいい経験をしました。
バンドで売れて、レコードショップにCDが置かれて、曲がどこかで流れたり、MVがテレビで流れたり、テレビに出演などしました。
今まで否定してた方々は、応援する方に回ってくれました。う~ん、人ってわかりやすい。
特に親は(笑)
ですが、「バンドが売れている状態がいつまで続くか、、、」なんて皮肉を言われたことも多々ありました。
それでも何故か見返してやろうという気持ちで、ポジティブな方へ持っていけました。
気楽な性格で本当に良かったなと思います(笑)
そして26歳ぐらいでバンドが解散になり、このまま続けるか、ちゃんと会社に勤めるべきなのか、ここで本気で考えました。
考えるって言っても経ったの1週間ぐらいだったな(笑)
自分の一生を左右するのに、もっと考えんかい!と当時の自分に言ってやりたいです。。。
ちなみに何故続けようと思ったのか、、、
当時バンドが解散して、一人のギタリストとして地道に活動していた頃、二回りも年上のピアニストと都内のバーで演奏しておりました。
そのピアニストの方に「音楽辞めちゃダメだよ」と言われ、なぜだか決心しました。60代のミュージシャンに言われるとなんだか説得力があります。
さすがに30歳前になると、音楽で仕事することには、誰も何も言ってこなくなりました(笑)
そしてミュージシャン仲間も30歳を前にして、一人また一人と去っていきました。
ちょうどその頃に運がよく、音楽で生計を立てれるようになりました。と言っても本当に最低限の生活です(笑)
着るものも我慢しました、食べるものも我慢しました、旅行なんかには行けません、月に一度の贅沢なんてのもありません。
まさにひもじいとはこのこと。でも不思議と辛かったとかもうヤダなとか感じなかったんです。なんとか音楽でやっていこうと必死でもがいてもがいて、そういうのを考える暇すらなかったように思います。
今もそんなに変わらないですが、貧乏暇なしということです(笑)
元々僕は野球少年でしたが、結構苦しい練習でも必死で上手くなりたくて、試合に出たくて。今思うと苦しくても、楽しかったから続けていたんだなと思います。
僕は今40歳前ですが、知り合いの同年代ミュージシャンは10人もいないかも。音楽も狭い世界なので、すぐに知り合いの知り合いに繋がります。
今、同年代ミュージシャンと共演すると、本当に本当に嬉しくてニヤニヤしてしまいます。
というわけで、強い志を持てば、そして諦めなければ必ず目標にたどり着けます。というのは根性論みたいになるので、半分本当ぐらいで受け止めてください。
必死で続けているなということは、夢中になっているということ。それが延長線上になって、僕は現在周りの方々のおかげでこういうお仕事につけているということです。
趣味で続けていた方が、もっと早くに生活も楽になったかもしれません。いや、趣味でやっていた方がいろいろ我慢しなくて、旅行ももっと行けてたな(笑)
自分が目指したい道を反対する人は必ずいますが、半分は素直に話だけ聞いて、バランスを取るのが一番いいのかなと思います。
う〜ん、まとまったかな。
アクセス数が多かったら、シリーズで書いていこうと思います。。。