May 15, 2017

ミュージシャンとしてここ10年で最もためになったこと

 

代表の大野木です。

 

718ライブ

 

僕がミュージシャンとして、音楽家として、ここ10年で最もためになったこと。

 

それは

 

クラシックと演歌を教えたこと

 

です。

 

 

 

どういうことかと言いますと、、、

2011年~2016年の5年間、都内の音楽院講師として着任しました。

着任した当時は、クラシック、演歌などは全くやったことがなく、知識ゼロの状態でした。

着任する前は、どんなジャンルを教えるのかは特に聞いておらず、そして僕も確認しておらず、、、

 

講師の仕事をいただけるなんて、ありがたいと思い、即決でした。

 

即決したのはいいのですが、なんとクラシックギター、演歌ギターをやっている生徒さんがいるとのこと。

 

クラシック、演歌の知識ゼロの自分が教えるなんて、とんでない。

この時は生きてきた中で最大のピンチだったかもしれません。

 

 

最大のピンチだったにもかかわらず、同じギターだから何とかなる。というなんとも楽観的な決断をしてしまった自分、今考えると恐ろしいです。。。

若いってのもあったんでしょうが、自分の性格が良くも悪くもって感じです(笑)

 

さて、まったくの知識ゼロなので、クラシックギター、演歌ギターを習いに行こうと、近隣の教室をネットで探したりもしました。

ですが、教則本などを見て、これは独学のほうが早いと思い、そこからは猛練習、猛勉強の日々でした。

 

やはり、ギターはギターで同じなので本質は変わらない。

 

楽譜、装飾音符の読み方、弾き方、その辺りは変わってきますが、やはりギター、これはいけそうだなと感じました。

もちろん、先人の演奏などもたくさん聴きました。そしてクラシックギター、演歌ギターの歴史についても勉強しました。

クラシックギターといえば「現代ギター」ですね。

 

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毎月出ているの本ですが、これは本当にとても勉強になりました。

 

そして弾いて、教えているうちにクラシックや演歌の面白さなどもわかってきました。

生徒さんも僕が元々エレキギター弾いていたことを知っていたので、優しく接していただいたのには、とても助けられました。

それでも僕は「講師なのにそんなことも知らないの?」と言われないよう必死でした。

 

そして、クラシックや演歌の現場も体験させていただき、そのジャンルにはそのジャンルのルールがある。

これも大変勉強になりました。

 

演歌の現場で、浅草公会堂というとても大きいステージに立てたことはとてもいい経験になりました。

大大大先輩との共演は自分の経験値がとても上がったように思えました。

 

ちなみに演歌ギターで代表的なのは、古賀メロディーこと古賀政男さんです。

まさにジャパニーズブルースです。

 

 

音楽で仕事しているので、やはりいろいろなジャンルを知っておいて損はないなと思いました。

もちろん、音楽で仕事をしている方に強制でクラシックや演歌をやれと言っているわけではありません。

 

僕自身、クラシックや演歌を弾いてみて、単純に視野がとても広くなったような気がします。

 

どんなジャンルにもいい面、悪い面はあり、好き嫌いは人それぞれ。

やり始めたときは本当に本当に大変でしたが、このクラシックと演歌のお陰でその他の現場でもどっしりと構えて仕事ができるようになったと思います。

言い方を変えれば、度胸が少しついたのかなと思います。

 

新しい発見や驚きは、とても楽しいです。

苦しいけど、そこに楽しさを見出せた。

その辺りは自分の性格を褒めてあげようかなと思いました(笑)

 

あとは単純に箱ギターとナイロン弦の良さに、さらに気付いたこと。

音楽院にはとてもとても良いギターが置いてあったのでそれに触れたことはすごいよかったなと思いました。

そしてギターとは関係ないですが、60代以上の生徒さんが多かったので、目上の方と接して人間性も少しは磨かれたかなと思います。

人生の大先輩のお話はとてもとても勉強になります。

 

この経験は自分が60、70代で音楽続けていて、やっぱりクラシックと演歌やってて良かったなときっと思えるはず。

経験に勝るものはないといいますが、まさにこのことだと思います。

すべては周りの方のお陰、5年間音楽院で講師をさせていただいたことに感謝です。

 

 

 

 

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