Mar 13, 2020

【コラム】~カズーとは何ぞや?~ボーカル講師【荒川先生】

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こんにちは、ボーカル講師の荒川です。

今回は、私が最近のライブやセッションなどで取り入れている、カズーという楽器について書いてみようと思います。

 

ボーカルなのに楽器の話…??と疑問に思われるかもしれませんが、カズーはボーカルだからこそできる楽器でもあるのです。ということでひとまずお付き合いいただけますと幸いです。

さて、このカズー。

実際に目の前で演奏したあとでも、今のアレ、何だったの???と後から聞かれることの多い、なかなかに認知度の低いシロモノです。

なので、まずは特徴をいくつか。

・素材は金属製、プラスチック製、木製など様々。筒状でひとつ穴があり、そこに貼られたフィルムが共鳴して音が出ます。トランペットやトロンボーンの形を模したものもありますが、その場合ほとんどの部分が飾りです。
・膜鳴楽器(張った膜が共鳴して音が出る楽器)に分類されます。太鼓の仲間です。
・咥えて歌うことで音が出ます。音の高低も発声でつけます。
・他の楽器に比べ非常に安価で、出音が滑稽なため、子供のおもちゃとして売られていることもあります。

と、おおよそこんな感じでしょうか。

歌うことそのものが音を出すことに直結する。これがボーカルだからこそできる楽器、と先ほどお伝えした理由です。

音質はフィルムによって変換されますが、出せる音域も、音量も、ピッチも自分自身の発声によって変わります。また、安価ゆえ玩具的な要素が強くはありますが、素材や作りによってその滑稽な音にも少しずつ違いがあったりします。

私はこういったことがとても面白いと思うのです。

私の場合は、通常スキャットで行うジャズのアドリブ部分やイントロ、エンディングなどでカズーを使います。また歌詞を歌わず一曲丸々カズーで演奏することもあります。

調べてみると演奏動画も色々でてきたり、実はあの曲のあの部分に使われていた、なんてこともあるようです。

また、私個人の話ですが、言葉を使わない・咥えて発声・膜に共鳴しないと音が出ない、などという特徴から、カズーを吹くことで通常の歌を歌う時にもいい意味で発声の変化がありました。どうしてそうなったのか、私なりに考察したりもしております。いつかこちらのコラムで書くこともあるかもしれませんが、気になる方はぜひ体験レッスンにお越し下さいませ。

そこは特に気にならない、という方も(笑)カズーは安価で運指を覚えたりすることもなくすぐに演奏できるので、興味があればぜひ手に入れて遊んでみてくださいね♪

こんな風に吹いている動画もありました、かっこいいですね。

 

 

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